この度、公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会から、乗馬のガイドライン1巻「人馬の基礎訓練」（定価3,080（税込））が発行されました。この馬術書はドイツ馬術連盟が2014年11月に刊行した第30版の全訳で同連盟の公式教本です。振興協会は1998年12月に当時の教本「乗馬の基礎」を発行していますが、今回最新の教本を発行することとなりました。

本書の翻訳には石塚氏・乾氏・椎名氏の3名のご協力を得、約2年の歳月を要し、ようやく完成しました。また、この教本の出版に関して全国乗馬倶楽部振興協会の細野会長のご理解、ご協力をいただきましたこと、この教本の監修に当たった者として心より感謝申し上げます。

私は1975年4月に当時の社団法人日本馬術連盟の「教職者派遣制度」によりワーレンドルフにある「ドイツ乗馬学校」に派遣されました。その時以来、ドイツの馬術理論を理解するべくドイツのマイスター試験を受け1984年「Reitlehrer/馬術教師」の資格を得ました。

この教本は、現在では一般的になった「トレーニングスケール・調教の6つの構成要素」を基に、馬場・障害・総合に至るまでの基礎をわかり易くまとめています。これはインストラクターには必携書であることはもちろんですが、一般の乗馬クラブの会員の方々から競技ライダーに至るすべての方々にとても良い教材です。是非読んでいただきますことをお勧めいたします。きっと皆さまの技術アップの手助けになることと思います。